第8期 3回目授業「デジタル時代の私おこし」「心のバリアフリー」

12/16(土)。今回は先生がお二人。
高知県高知市より川村晶子先生に、富山県高岡市より四津谷道宏先生にお越しいただきました。

12月に入ってからも暖かい日が続いていましたが、この日は前日からの雨により一気に肌寒い日に。
それでも会場となった斎理屋敷ではいつも通りの熱い熱中小学校の授業が行われました。

冒頭のホームルームでは、校歌、宍戸教頭先生のお話ののち、まずは午前中に行ったゆず収穫作業について報告。
生徒のお父さんのゆず畑ですが、今年は豊作によりゆずが取りきれないということで、ご厚意により生徒有志で収穫させていただきました。

次にこの1週間前に行われた白老分校の授業に熱中パスポートで参加した生徒からの報告。
9月に丸森でも特別授業をいただいた碓井俊樹先生のピアノコンサートの様子や、北海道を存分に楽しんだ様子、そして同じく9月の通常授業にお越しいただいた伊勢昇平先生のブルーチーズをお土産に帰ってきたお話まで、本当に盛りだくさんの報告をもらいました。

そして1時間目は川村先生による授業。
いざ自分が子育てを始めてから気づいた地域のことや、「私おこし」をキーワードにしたNPO法人での活動、そしてデジタルコンテンツ・デジタルデザインを活用した地域づくりなど、様々な観点からお話をいただきました。
印象的だったのは「住民 と 市民 は違う」というお話。
80年代から90年代始めにかけて様々な「住民」サービスが増えていった中で、現在は「市民」による主体的な活動が重要になっている時代へ。
発達するデジタルを活用しながら、答えのない問題を考え続け、多様な視点で解決策を求め続ける「脳力」を磨いてくことの重要性を学びました。

2時間目は四津谷先生による授業。
四津谷先生と東北地方との縁は12年半前の東日本大震災の時から始まっており、その時の実体験により改めて感じた「世の中は関係性で成り立っている、すべて”縁”によって成り立っている」という仏教の考えを、当時のエピソードを交えてお話しいただきました。
先生の授業で印象に残ったのは「ダイバーシティ(多様性)」の対義語は何か?という問い。
答えは「ユニバーシティ(統一性)」でした。
統一するということは平等に見えるが、裏を返せば強者の理想なのである。
授業テーマにもなっている『心のバリアフリー』のためには、多様性、そして今の自分を大事にし、色んな縁で成り立っている毎日を大事に生きる、日日是好日の道が大切であるということを学びました。
先生お二人とも、「多様性」という言葉が随所に表れ、一つの価値観や考えにとらわれずに生きていくことの重要性を改めて感じる1日となりました。

川村先生、四津谷先生、貴重なお話をありがとうございました。

2023年の熱中小学校丸森復興分校の活動はこれにて終了です。
来たる2024年も丸森に集う多様性を活かした活動を展開していきたいと思います。
皆様、良いお年を。

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