5月17日(土)、丸森復興分校 第11期 2回目授業を開催しました。
ホームルームでは、校歌斉唱と教頭先生からのお話をいただいたあと、今期11期から入学した新入生から一言もいただきました。
生徒会報告では、横浜で行われた食の熱中小ガーデンパーティー参加報告や、能登半島への蜂箱運搬報告が行われました。
そして1時間目の授業。
講師は、同じ宮城県内の石巻市雄勝町より「おたすけおんがく隊」の古田康祐先生に地元講師としてお越しいただき、『音楽・協同・まちづくりで拓く新しい生き方』というテーマでお話しいただきました。
古田先生は愛知県出身で、2002年に「BROTHER」というギターデュオを結成し音楽活動をスタート。
2011年、東日本大震災を機に支援物資や音楽でのボランティア活動を始めたことで東北との縁ができました。
東北での演奏活動を続ける中で、「地域の日常が知りたい」「そこにいる人たちと、音楽だけでなく何かできることはないか?」という思いを持つようになり、2018年に石巻市へ移住。
石巻市雄勝町の復興応援隊として、地域行事のサポートをメインに、月1回発行する地域新聞「月刊雄勝」の発行などの情報発信活動を行ってきました。
そして2022年、東北地方では初となる労働者協同組合法人「おたすけおんがく隊」を設立。
現在は①おんがく隊事業、②おたすけ隊事業、③たいけん隊事業の3つを柱に活動されています。
立ち上げてみてよかったと古田先生が感じたことは、働く人たちのコミュニケーションの時間や相互理解が進み、それぞれの得意なものを活かした活動ができるようになったこと、「わからない」ことが多いからこそ、夢や理想をお互いが当たり前に話すことができるようになったことということです。
2024年からは自治組織「おがつ100年会議」を立ち上げ、地域住民・団体が行政と協働しながら町づくりを進めています。
音楽を通して東北と繋がり、通い続けることで地域に興味を持って移住、そして今やずっと住んでいた人のように地域に馴染み、地元の人と一緒に雄勝を盛り上げている古田先生の決断力と行動力に、尊敬の念を持たずにいられません。
とても貴重なお話をたくさんいただくことができました。
2時間目は、古田先生が地域で行っている音楽ワークショップ「みんなで曲を作ろう」を実施。
丸森復興分校のこれまでとこれからをテーマに、これまでの授業や課外活動でどんなことをしたか、どんな想いでしたか、どんな感想を持ったかをふりかえり、これから丸森復興分校としてどう在りたいかも加えて、歌詞にしたいフレーズを考えました。
2時間目後半には、古田先生がフレーズごとに曲をつけてくださり、2フレーズほどの原案もできました。
今後、ゆっくり時間をかけて古田先生が曲として仕上げてくださるそうです。
どんな曲になるか、今から非常に楽しみです。
次回は6月21日(土)に、犬飼博士先生と松澤亜美先生のお二人をお呼びして開催します。
来月もお楽しみに!















