ワークショップ『まわし読み新聞』
『私たちにとってのメディア 5年後どうなる、どうする?』
7月19日(土)、丸森復興分校 第11期 4回目授業 を開催しました。
今回の会場は「蔵の郷土館 斎理屋敷」です。
ホームルームでは、校歌斉唱、教頭先生のお話、そして生徒会報告。
ボランティア部の活動報告、10月に控えている高畠熱中小学校10周年記念式典のお知らせ、そして来週7月25日の高畠熱中小丸森への修学旅行についてもアナウンスしました。
7月はメディア研究者の 校條 諭 先生をお迎えしての授業です。
1時間目はワークショップ「まわし読み新聞」からスタート。
全国の新聞(スポーツ紙も!)を自由に選び、気になった記事を切り抜いて模造紙に貼り、グループごとに“自分たちの新聞”を作る体験です。
記事選びの基準は「面白い」「気になる」「誰かに伝えたい」など何でもOK。ただし、主張は出していい/他人は否定しない/尊重するというルールのもと、選んだ理由を語り合いながら進めるのがポイントでした。
発表では、「命と子どもの姿」「まぐれ新聞」「ひまわり新聞」「命輝き新聞」など、タイトルからすでに個性が全開。
熊対策、戦争の記憶を継ぐ活動、地域の話題、ほっこり記事、暮らしの工夫まで、切り口も並び方もそれぞれ違っていて、同じ“新聞”でも見え方が変わる面白さを実感しました。
校條先生の「貼り方を見ると性格が出る」という言葉にも、みなさん思わず納得。会話が弾み、初対面同士でも距離が縮まる、温かい時間になりました。
2時間目は、校條 諭 先生による講義を中心に、「これからのメディアをどう受け取り、どう向き合っていくか」を考える時間となりました。
冒頭では、1時間目の「まわし読み新聞」を振り返りながら、同じ日の新聞でも地域や媒体によって内容や関心が大きく異なること、また記事の選び方から一人ひとりの価値観や関心が見えてくる面白さが共有されました。
その上で校條先生は、ニュースメディアの本質的な価値は「取材」にあると強調されました。現場に足を運び、人に会い、時間と労力をかけて事実を積み重ねること。しかし、インターネットの普及によってニュースが無料で読めるようになり、その取材コストを誰が支えるのかという大きな課題が生まれていることが語られました。
そして、SNSや動画プラットフォームが主な情報源となる現代のメディア環境について、選挙や社会的話題を例に、切り取られた情報が拡散されやすいこと、似た情報ばかりに囲まれる「フィルターバブル」、注目を集めるほど収益につながる“アテンションエコノミー”の構造など、今起きている現象が分かりやすく解説されました。
フェイクニュースを個人が完全に見抜くのは難しいからこそ、「すぐに断定しない」「曖昧さに耐える姿勢」が大切だという言葉も印象的でした。
最後に、信頼できるメディアを見極めるヒントとして、「編集者がいるか」「取材をしているか」という2つの軸が示され、情報があふれる時代に、私たち一人ひとりがどう考え、どう選ぶかを問いかける授業となりました。
今回の授業も現代にとってとても大きな学びとなる授業でした。
次回の授業は8月16日(土)に開催します。お楽しみに!



















