第11期 6回目授業 オープンスクール

『未来を変える農業エンターテイメント』
『絶対にあきらめない!地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦』

9月20日(土)、丸森復興分校 第11期 6回目授業 オープンスクールを開催しました。
今回は舘矢間まちづくりセンターが会場となります。

ホームルームでは、校歌斉唱、教頭先生のお話に続き、そしてご来賓としてご参加いただいた 保科 郷雄 丸森町長にご挨拶をいただきました。

今回はオープンスクールということもあり、熱中小学校の紹介や安部教頭が講師として登壇した北海道白老分校の授業報告を行いました。
また、今回の講師お二人ともが千葉県銚子市からお越しということで、ちば銚子熱中小学校から熱中パスポート(他の熱中小からの参加可能な制度)で10名以上の生徒さんも駆けつけてくださっています。
全国の熱中小学校のつながりも感じられながらのスタートです。

1時間目は、千葉県銚子市で12代続く農家を継ぎながら、農業を「エンターテインメント」として再構築してきた 坂尾 英彦 先生の授業から始まりました。
授業テーマは「未来を変える農業エンターテインメント」。
坂尾さんは、かつて農業が大嫌いだった自身の原体験から、どのように農業と向き合い直してきたのかを率直に語ってくださいました。
DJ活動や物販、ECビジネスなど、農業以外の経験を重ねる中で坂尾さんが辿り着いたのは、「他と比べられないオンリーワンの価値は、実は身近な農業にある」という気づきでした。

野菜を“作品”として捉え、「アフロキャベツ」「アフロコーン」といった覚えやすい名前でブランド化。商標登録や栄養成分の分析といった裏付けを重ねながら、価値をきちんと伝える仕組みを整えてきたそうです。

さらに、農業を「収穫して終わり」にせず、写真撮影やイベント、ツアーなどの体験と組み合わせることで、農家と関わり続ける人=関係人口を増やしてきた取り組みも紹介されました。
気候変動で大量廃棄のリスクが高まる中、あえて規模を広げず、面積を減らして付加価値を高めるという選択は、多くの参加者に強い印象を残しました。

坂尾さんの話から伝わってきたのは、「売ること」以上に、「困ったときに助け合える関係をつくること」の大切さ。農業の可能性を、ビジネスと人のつながりの両面から考える、刺激に満ちた1時間となりました。

2時間目は、千葉県銚子市を走るローカル鉄道「銚子電鉄」の代表取締役竹本勝紀先生を講師にお迎えしました。
短い路線、小さな会社、そして慢性的な経営難。竹本先生は、そんな厳しい現実を包み隠さず語りながら、「それでも諦めずに続けてきた理由」を、ユーモアを交えて伝えてくださいました。

銚子電鉄は、鉄道事業だけでは成り立たない状況の中で、「ぬれ煎餅」や「まずい棒」など、少し自虐的で思わず気になる商品や企画を生み出してきました。電車を守るためにお菓子を売る――一見すると不思議な取り組みですが、そこには「本業はあくまで鉄道」という強い思いがあります。

授業では、過去に直面した経営危機や不祥事、安全面での指摘など、会社存続の瀬戸際に立たされた経験も語られました。
そんな中で転機となったのが、ホームページに掲載した「電車修理代を稼がなくてはいけない」という正直な呼びかけ。全国から応援の声と注文が届き、「人はどこかでちゃんとつながっている」と実感した出来事だったそうです。

竹本先生が繰り返し伝えていたのは、「諦めない」とは気持ちの問題ではなく、行動し続けることだということ。突破口があると信じて探し続けること、そして誰かがリスクを引き受けなければ前には進めないという言葉は、地域づくりや仕事に向き合う私たちにも深く響くものでした。
鉄道を「移動手段」だけでなく、地域を伝えるメディア、エンターテインメントとして捉え直す銚子電鉄の挑戦。苦しい状況の中でも笑いと工夫を忘れず、前に進み続ける姿勢から、多くの学びを得た2時間目となりました。

お二人の先生や銚子の皆様、丸森までお越しいただきありがとうございました。
第11期も本日で終了となり、来月からは第12期が始まります。
来月の授業は10月18日(土)です。次回の授業もお楽しみに!

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