第12期 5回目授業

『マンガの話をしよう、特に週刊ジャンプの話を』
『能登と東北をつなぐキャンドルづくりワークショップ』
2月21日、第12期 5回目授業を行いました。

今回の講師は、元集英社・週刊少年ジャンプ編集者で、現在は「株式会社MISAKI」の鈴木晴彦先生をお迎えしました。

ホームルームでは、いつも通り校歌斉唱の後、この日は同日に開催されているとくしま上板熱中小学校で授業をしている安部校長に代わり、佐藤君枝教頭の挨拶、そして生徒会活動の報告等がありました。

そして1時間目、鈴木先生の授業へ。
授業ではまず、日本のマンガ文化の成り立ちからスタート。
戦後の中で生まれた子どもたちの遊びや表現が、やがて手塚治虫の登場によって大きく発展していったこと、そして『新宝島』が後のマンガ表現に与えた影響についても紹介されました。

続いて、週刊少年ジャンプの編集方針についてのお話へ。
ジャンプを支えてきたのが、「新人主義」と「アンケート主義」という考え方です。
新しい才能を発掘し育てること、そして読者の声をもとに作品を磨き続けること。この積み重ねが、多くのヒット作品を生み出してきた背景にあることがよく分かりました。

また、編集者と作家が1対1で作品をつくり上げていく関係性についてのお話も印象的でした。
お互いに試行錯誤を重ねながら、「読者に届く作品とは何か」を探り続ける現場のリアルが伝わってきました。

授業の中では、ジャンプのキーワードでもある
「友情・努力・勝利」についても触れられましたが、これは編集部が決めたものではなく、読者アンケートの中から見えてきた言葉だという点も興味深いポイントでした。

さらに、「ヒット作品とは“発明”である」という言葉も印象に残りました。
作品の中にある強い設定やキャラクターの魅力が、読者の心をつかみ、長く愛される理由になるという視点は、マンガに限らず多くの分野に通じるものがあるように感じました。

後半には、『キャプテン翼』などの担当作品についてのお話もあり、新人編集者と新人漫画家が一緒に成長していく関係性など、貴重なエピソードも紹介されました。

マンガという身近なテーマから、ものづくりや人を惹きつける仕組みの本質まで学ぶことができた、とても濃い時間となりました。

2時間目はワークショプ「能登と東北をつなぐキャンドルづくり」を実施しました。

これは、福島大学が進めている「能登と東北をキャンドルでつなぐプロジェクト」の一環として行いました。

はじめに、この取り組みの背景を事務局より簡単に共有しました。
福島県楢葉町では防災教育が進められていますが、今の子どもたちは震災を実体験として知らない世代でもあります。
そんな中で能登の被災地を訪れたことで、「震災とは何か」を初めて実感として受け止めることができたという声があり、その経験をきっかけに「自分たちにも何かできないか」と様々な動きが生まれました。

そうした能登との交流を通して立ち上げたのが、このキャンドルプロジェクトです。

能登・輪島市門前町は、曹洞宗のかつての大本山である總持寺祖院が立地する地域であり、中高生を中心に、寺院で使われた廃ろうそくを再生し、キャンドルとして生まれ変わらせる取り組みが行われています。
この活動にヒントを得て、東北でも同じようにキャンドルをつくり、能登へ届ける。
そして、能登でつくられたキャンドルも東北へ届け、それぞれの災害発生日に合わせて灯すことで、地域同士のつながりを生み出していこうとしています。

丸森も2019年の台風災害に見舞われた地域です。
そういった背景もあり、このプロジェクトへ協力することになりました。
なお門前町は、熱中小学校の能登半島支援プロジェクト「のと復興音楽コンサート」最終回の開催地でもあり、こうしたご縁も今回の取り組みにつながっています。

今回のワークショップでは、実際に福島のお寺や葬儀社から集めた廃ろうそくを使い、キャンドルづくりに挑戦しました。

ろうを溶かし、色をつけ、型に流し込むシンプルな工程ですが、色の重ね方や組み合わせに個性が出て、それぞれに素敵なキャンドルが完成。
「こうしたらきれいかも」と自然に会話も生まれ、和やかな雰囲気の中で作業が進みました。

今回つくったキャンドルは、3月に能登へ届ける予定です。
小さな灯りではありますが、その灯りを通して、離れた地域同士がつながり、互いを思うきっかけになればと思います。

ご参加・ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

いよいよ次回3月21日(土)は第12期最終授業。
講師はシンガーソングライターで家族相談士の玉城ちはる先生をお迎えします。
次回の授業もお楽しみに。

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