『お箏に触れる』
今回から第12期がスタートしました。会場は、授業テーマに合わせて丸森町大内地区の「青葉温泉」の和室にて開催。青葉温泉での授業は約1年ぶりとなります。
ホームルームでは校歌斉唱ののち、今期より校長に就任した安部信次さんからご挨拶をいただきました。また、新たに3名の新入生を迎え、安部新校長より入学証書が手渡されました(当日は欠席のため代理授与)。
1時間目は始業式とオリエンテーション。
6年目を迎えた丸森復興分校のこれまでを振り返り、設立の経緯やこれまでの授業・課外活動について共有しました。5年半の歩みを改めて振り返る、良い時間となりました。
そして後半は、第11期の時と同様、校歌の練習会を実施しました。
前回もそうでしたが、自分たちの言葉で紡がれた歌詞や、丸森の情景が浮かぶフレーズなどを感じる良い時間となりました。
続いて2時間目の授業です。
第12期の初回となった今回は、箏曲演奏家の斎藤瑞香能先生を講師にお迎えし、「箏(こと)」の歴史や魅力にふれる授業を行いました。
授業の冒頭では、まず「こと」という言葉そのものについてのお話がありました。普段私たちが「こと」と呼んでいる楽器にもいくつか種類があり、漢字で書くと意味や成り立ちが異なること、また箏と他の弦楽器との違いなど、基本的なところから丁寧に教えていただきました。箏に使われる漢字や、楽器の各部に竜にちなんだ名前がついていることなども紹介され、参加者も「そうだったのか」と興味深そうに耳を傾けていました。
続いて、奈良時代に中国から伝わった箏が、日本の中でどのように受け継がれ、発展してきたのかという歴史について学びました。雅楽の中の楽器として伝わった箏が、時代を経て八橋検校らによって親しまれる音楽へと広がっていったこと、また生田流・山田流といった流派の違いなど、日本音楽の奥深さにふれる内容となりました。
授業の後半では、斎藤先生と先生の教室に通われている生徒さんによる演奏が行われました。
最初に披露されたのは、八橋検校作曲と伝わる古典曲「六段の調」。続いて「荒城の月」、さらに情景豊かな「夜狐」、語りを交えた「猿蟹昔物語」、そして親しみやすい「見上げてごらん夜の星を」まで、古典から現代に通じる楽曲が幅広く演奏されました。箏の澄んだ音色や、力強さと繊細さをあわせ持つ響きに、会場は静かに引き込まれていきました。
また、演奏を“聴くだけ”で終わらせず、実際に参加者が箏に触れる体験の時間が設けていただきました。
初めて爪をつける方も多く、最初は戸惑いながらも、先生に教わりながら音を出してみると、あちこちで笑顔がこぼれました。楽器に直接ふれることで、箏がぐっと身近な存在になったように感じます。
その後の質疑応答では、流派による奏法の違いや、学校教育の中で箏にふれる意義、糸や爪の扱い方など、実践的な質問も多く寄せられました。先生のお話からは、箏という楽器が単なる「伝統文化」ではなく、今を生きる私たちにも開かれた表現の世界であることが伝わってきました。
日本の音に耳を澄まし、実際に手を伸ばしてふれてみる。そんな貴重な体験を通して、和楽器の魅力と奥深さを改めて感じる時間となりました。
第12期の1回目授業も無事に終了。
今期もたくさんの学びのある半年にしたいと思います。
来月は「のと熱中授業」とのクロッシング開催。
石川県七尾市より建築士の岡田翔太郎先生、富山大学より丸谷芳正先生のお二人を丸森にお迎えします。
来月もぜひお楽しみに。














